頭痛・肩コリVol.4《ウソなの?ホントなの?》

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記事提供:読むサプリ出版「新よむサプリシリーズ」
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子ども
片頭痛はない

 片頭痛は一般的には、思春期ごろから始まることが多いとされているが、15歳未満の子どもに片頭痛が起こることもある。
ただ、何時間も続く大人の片頭痛とは違い、子どもの片頭痛は短時間で治る場合が多い。
子どもの場合特徴的なのは、周囲に必ず頭痛持ちの大人がいることだ。子どもは、自分の感情や欲求が満たされないと、すねてみたり、かんしゃくを起こしたりする。ところが、中には「いい子ちゃん」がいて、そういった表現をできずにため込む子どもたちがいる。そういった子どもたちの場合、カラダの不具合でこころの不具合を表現することがある。
頭痛や自家中毒、過敏性大腸症候群などはその代表だ。大人が頭痛を理由に、本来の仕事や家事から脱出していると、子どもは無意識に同じ行動をとってしまい、結果として頭痛という表現をとる。ここで、大切なのは、決して詐病(つくった病気)ではなく、本人はつらいという事実である。まずは、その痛み自体を受け入れ、その原因を探っていくことが大切である。
また、子どもの脳は成熟途中なので、脳波の異常による頭痛が原因のこともある。
なお、子どもの頭痛の中には、悪性の脳腫瘍など怖いものもある。(p37参照)よく頭痛を訴えるようなら、脳神経外科へ行って、一度きちんと検査を受けておく必要があるだろう。

○「片頭痛」、「偏頭痛」、正しいのはどっち?○

 「へんずつう」には、「片」と「偏」の両方の漢字を見かけるが、どっちが正しいのか迷う人もいるかもしれない。
結論からいうと、現在、医学用語では、「片頭痛」が採用されている。かつては、「偏頭痛」がよく使われていた時代もあり、古い小説などにはこの字が使われているし、医学の専門書でもちょっと古いものには「偏頭痛」と使われているものもある。そのため、辞書にもまだ「偏頭痛」の字が最初に出てくるものもあるが、最近は雑誌や本、街中でも「片頭痛」と書く方が一般的になっているようだ。

頭痛薬は、頭痛がひどくなるまで
なるべく飲まないほうがよい

 薬は安易に飲むと、副作用が心配だ。そのため、頭痛薬も相当頭痛が進むまで飲まない人もいる。
しかし、特に片頭痛の場合は、痛みがかなり本格的になってしまうと、それから薬を飲んでも効かないケースも少なくない。結局、薬を飲んでも効かずにつらい思いをしたり、さらに薬を追加するということになりかねない。頭痛薬は痛み始めに飲んだほうが効果が高い。そのほうが短時間で痛みは治まりやすい。
ただし、いくら痛み始めに飲んだほうがよいと言っても、少しでもズキッと来たら飲むという習慣をつけて、鎮痛薬を飲みすぎてしまうと、やはり副作用の問題が出てくる。
あまり頻繁に頭痛が起こるようなら、病院で相談するとよいだろう。
○片頭痛によく効く薬ができた○
 片頭痛に慢性的に悩まされている人でも、病院にかかろうという人はあまり多くないようだ。頭痛の頻度がそれほど多くなく、市販の鎮痛薬で十分という人なら問題ないが、月に何度も片頭痛が起きて、市販の鎮痛薬はあまり効かないという人は、一度病院を受診してみてはいかがだろう。
片頭痛は起こる前に飲むと効く薬はあったが、起こってしまうとなかなか効く薬がなかった。しかし、最近、スマトリプタン(イミグラン)という薬が出て、起こった後の片頭痛の特効薬として話題になっている。医師の処方が必要だが、飲み薬以外に点鼻薬もあり、副作用も少なくてすむ。まずはかかりつけ医で相談を。

頭痛薬を予防的に
飲んでもよい

 

 頭痛が続いてつらいので、少しでも痛くなりそうだと鎮痛薬を飲む。さらには、痛くなる前から頭痛が起こらないように予防的に飲んでしまう。気がつくと、毎日のように鎮痛薬を飲んでいて、実際飲まないと、頭痛が起こってくるので、やはり薬がやめられなくなる・・・これは、「薬剤誘発性頭痛」といって、薬が頭痛を引き起こす原因となって起こる頭痛である。薬に対する耐性ができてしまい、薬を飲まないと離脱症状として、頭痛を誘発してしまうものだ。こうなるとやっかいだ。つらくても薬をやめないと頭痛も治らない。
鎮痛薬を頭痛の予防として飲むのは、頭痛持ちの人がどうしても重要な仕事や試験の前にたまに飲むという場合以外はやめておこう。
なお、医師が処方する片頭痛の予防薬があるが、これは薬剤誘発性頭痛にはならないので、その点は勘違いしないでほしい。
以前、大学病院の脳外科にいたとき、頭痛薬からの離脱状況を調べたことがある。投薬だけのグループと投薬に心理療法を合わせたグループとを比べてみたところ、明らかに後者のほうが離脱率が高かった。
いかにストレスマネージメントが大切かということだろう。
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読むサプリ編集室
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[記事提供:株式会社読むサプリ出版]