牛乳を飲むと下痢になる人が多い《ウソなの?ホントなの?》

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記事提供:読むサプリ出版「新よむサプリシリーズ」
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牛乳を飲む
下痢になる人が多い

 

 牛乳をはじめ、ミルクにはすべて「乳糖」という糖分が含まれている。この糖分はそのままの形では吸収できないので、「ラクターゼ」という消化酵素でブドウ糖という糖分に分解され、小腸から吸収される。ミルクを飲んで下痢を起こす人は、ラクターゼの活性に問題がある。
乳児のころは、だれでもミルクをたくさん飲むので、ラクターゼの活性が高く、乳糖をどんどん消化・吸収することができる。しかし、離乳してミルクを飲む量が減っていくと、ラクターゼの活性も低下して、乳糖の分解能力が弱くなっていく。
そのため、普段あまりミルクを飲まない人がたまに飲んだりすると、ラクターゼがミルクの乳糖を十分に分解できないことがある。乳糖が分解されずに大腸まで届くと、腸内細菌の働きで発酵し、下痢を起こすことになる。ミルクを飲んで下痢になる人は、少しの量から飲み始めるとラクターゼの活性も徐々に高まり、下痢を起こさなくなる。
ただし、生まれつきラクターゼを持っていない人もいる(先天性乳糖不耐症)。このような人は少しのミルクでも下痢を起こしてしまう。
ヨーグルトは、乳酸菌による発酵で乳糖がある程度分解されているので、ミルクがだめな人でも下痢を起こしにくい。また、チーズは完全に発酵しているため、乳糖はほとんど含まれず、下痢の心配はないのだ。

満員電車に乗ると
下痢になる人は意外と多い

 腸はストレスにとても敏感な臓器だ。腸の動きをコントロールしているのは、ほぼ100%自律神経である。自律神経は、カラダを働かせる「交感神経」と、カラダを休ませる「副交感神経」の2つがたがいに相手を牽制しながら、カラダのバランスを保っている。ストレスは、この自律神経のバランスを崩す原因になっている。
自律神経は心の活動とも密接に関係しているため、精神的ストレスは自律神経のバランスを乱し、腸の調子を狂わせてしまうことがある。このような状態を「過敏性腸症候群」と呼んでいる。過敏性腸症候群になると、便秘や下痢を繰り返すことになるが、便秘が多いパターンや、下痢が多いパターンなどもある。
仕事のストレスなどによって、通勤途中に下痢を起こしたりすることもある。また、満員電車など交通手段そのものがストレスになり、移動中に下痢が我慢できなくなることもある。
責任感があって几帳面な人がなりやすいと言われているが、根本的な改善方法は「ストレスを解消すること」につきる。わかってはいてもなかなか解消できないという人は、一度病院で相談してみるのも良いだろう。

便秘薬は、便秘を
悪化させて
しまうことがある

 便秘薬(下剤)を飲むと便秘が悪化するという説もあるようだが、便秘の時に適宜使用している分には特に問題はない。しかし、必要以上に下剤や浣腸を濫用すると、習慣性の便秘になってしまう危険性がある。
下剤は主に [腸を刺激して動かす薬]と、[便の水分を増やして軟らかくする薬]の2つに分けることができる。腸を刺激する薬を飲みすぎると、腸が痙攣してしまい、逆にうまく排便できなくなることがある。
また、長期的に使いすぎると、腸が刺激に慣れてしまい、薬の必要量が増えてしまうことも少なくない。
便を軟らかくする薬(マグネシウムなど)は、長期的に使っても特に副作用の心配はない。また、浣腸は使いすぎると直腸の便意センサーが鈍ってしまい、便秘が悪化する危険性がある。
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