糖尿病を退治するVol.1《ウソなの?ホントなの?》

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記事提供:読むサプリ出版「新よむサプリシリーズ」
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糖尿病なおる

残酷なようだが、1型糖尿病では無理だと思っていてまちがいない。発病後すぐなら一時的にインスリン注射が中断できる場合もあるが、また必要になってくる。
2型糖尿病でも完全になおすのは困難と言えるだろう。しかし、食習慣や肥満を改善するなど生活習慣を改めれば、薬が不要になることがあるのは確かだ。
それでも50歳を過ぎると年齢とともにインスリンを分泌する能力は低下してくる。また、かなり気をつけていないと、生活習慣はもとにもどってしまう。数年たったときに悪化していることもあるので、薬などが不要になっても定期検査は不可欠となる。
糖尿病は、「上手に付き合っていく病気」と考えておくのが現実的と言える。

 

糖尿病は遺伝しない

糖尿病は明らかに遺伝する。1型糖尿病は発症率が低いのでデータは少ないが、一卵性双生児の一人が1型糖尿病の場合、もう一人が1型糖尿病になる確率は高いという結果が大規模な調査で出ている。
2型の場合はもっとはっきりしている。片方の親が糖尿病だとその子供の3〜4割が糖尿病になると言われている。両親とも糖尿病だと、さらに確率は上がってしまう。
両親や兄弟、または叔父や叔母に糖尿病の人がいる場合は、糖尿病の遺伝因子を受け継いでいる可能性が高いので、用心しておこう。
しかし、最近は血縁者に糖尿病の人がいなくても、糖尿病を発症する人が増えてきた。これは、ひと昔前の生活習慣では発症しない程度の遺伝的要因でも、現代の生活では支えきれなくなっているのが原因のようだ。

 

 糖尿病になると必ずインスリン注射が必要になる

1型糖尿病の多くはインスリン依存性糖尿病といって、インスリン注射を中止すれば昏睡になり、死亡してしまう。
2型の場合は、人それぞれで対処法が違ってくる。しかし、長期的にみると3割以上の人はインスリン注射がないと体調を十分にコントロールできなくなるようだ。
もともと日本人は、インスリンの分泌能力が低い人が多いことがわかっている。分泌能力が特に低い人では、インスリン注射は不可欠となる。
最近は糖尿病の初期治療の重要性が強調されている。発症から10年ほどして、飲み薬からインスリン注射に切り替えないといけない患者の人たちを調べてみると、発病してから最初の3〜5年間に十分な治療を受けていない人が多かったのだ。
治療を受けずに高血糖の状態が続くと、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞に過大な負荷をかけ、その結果、細胞を死滅に追いこんでしまう。2型糖尿病では、長期的に良好なインスリン分泌能力を保ち、飲み薬に十分反応できるようにするためにも、発病初期の治療が重要なのだ。

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[記事提供:株式会社読むサプリ出版]