糖尿病を退治するVol.3《ウソなの?ホントなの?》

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記事提供:読むサプリ出版「新よむサプリシリーズ」
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痩せている人
糖尿病にならない

 食事や運動に気をつけて肥満予防をしているスリムな人の場合は、確かに糖尿病になりにくいと言って良い。しかし、痩せていても糖尿病である人は少なからず存在する。じつは、インスリンの分泌が十分でないと、消化吸収されたブドウ糖は血管まではやってくるが、脂肪細胞に取り込まれにくくなる。このため、脂肪細胞が大きくなれず痩せたままになり、血管内のブドウ糖は腎臓から尿中に出て行ってしまう。結果として体重が減るのだが、こうした現象は、糖尿病が急激に悪化している場合に見られることがある。
現代の糖尿病は肥満と深く関係しているが、戦後すぐの食事がまともにとれない時期でも糖尿病患者は存在した。つまり、日本に昔からあった糖尿病は、痩せ型の糖尿病だったことがうかがえる。

糖尿病は中高年
男性の病気である

 確かに糖尿病患者は中年以降の男性に多い。その数は40代から急激に増え始め、60代では18%、70代では20%を超えてしまう。
女性でも40代から患者数が増え始めているが、70代になっても11%止まりである。「糖尿病は中高年男性の病気だ」というのは言い過ぎかもしれないが、かなり多いのはまちがいない事実と言える。
このような男女差は人種によって異なり、調査では多くの東洋系人種で男女差が報告されている。一方、白人の糖尿病患者率には、男女差がほとんどないという。日系アメリカ人でも男性の糖尿病患者が多いことから、日本をルーツに持つ男性は地域を越えて糖尿病を発症する傾向があると言えそうだ。

欧米人は日本人より
糖尿病になりやすい

 20年ほど前までは日本人には糖尿病が少ないとされ、確かに糖尿病患者数はそれほど多くはなかった。しかし、現在では日本人は世界的に見ても極めて糖尿病になりやすい人種であることがわかってきた。
日系アメリカ人男性調査では、ハワイでは20%、ロサンゼルスでは15%ぐらいが糖尿病になることがわかる。白人アメリカ人では10%を少し超えるレベルで、日系アメリカ人の糖尿病患者のほうが多い。
現代の日本の若い世代は、食べるものはもちろん、歩かずによくクルマを利用し、インターネットやパソコンゲームで時間を費やすなど、アメリカ人に大変近い社会生活をしている。
まだ日系アメリカ人のレベルには達していなくても、同じレベルになるのは時間の問題かもしれない。

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読むサプリ編集室
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[記事提供:株式会社読むサプリ出版]