高脂血症だと痴呆になりやすい《ウソなの?ホントなの?》

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高脂血症だと
痴呆になりやすい

 高脂血症に高血圧と喫煙を加えたものを、動脈硬化の3大危険因子と言う。なかでも特に悪玉コレステロールが増加してくると、動脈硬化を著しく促進することが厚生労働省の高脂血症研究班の報告で明らかになっている。
動脈硬化がすすむと心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなる。総コレステロールまたはLDLコレステロールが高くなるほど虚血性心疾患が増え、また、脳血管障害も増加してくる。
脳血管障害とは、脳の血管に血液が詰まってしまうもので、脳の細胞に新鮮な血液がまわらなくなり、結果として痴呆になってしまうことがある。
この場合は、いわゆるアルツハイマー型の痴呆とは関係がない。

 ※痴呆は2004年12月より、「認知症」に行政用語が改められた。

コレステロール
高いとケガが
治りにくい

 傷が治る過程にとって必要なことは,傷ついた部分に新しい血が流れ込んでくれることだ。つまり、傷口に向かって新しい毛細血管が伸びてきて、よい血をサラサラと流してくれないといけない。
傷口の近くでつくられるある種のたんぱく質は、毛細血管をつくっている薄い細胞が傷口に向かって延びてくるのを助けて、傷の治りを促進する。しかし、コレステロールが酸化したもの(酸化LDLと呼ばれる)は、この細胞が伸びてくるのを邪魔してしまう。酸化LDLが血管の細胞に直接働きかけ、細胞の動きを止める作用が観察されている。
したがって、コレステロール値の高い人は酸化LDLも多くなると考えられ、ケガをしたときの治りが遅くなる可能性も高いと言えるだろう。

 

コレステロール値が低いと長生きする

 

 コレステロールは健康の敵のように思われがちだが、むしろ高いほうが寿命を延ばすという研究もある。左のグラフは70歳の男女422人に詳細な検診や調査をして、5年後に再び同じ調査を行ない、生存者と死亡者についての内容を比較したものだ。
その結果、コレステロールに関しては、男性では変化はなかったが、女性については死亡した人のほうのコレステロール値のほうが低かったのである。
コレステロール値が低いとなぜ早死にをするのか不思議に思えるが、その理由としては脳卒中と肺炎が増加することが考えられている。コレステロール値は無理に上げる必要はないが、無理に下げる必要もないと言えるだろう。

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読むサプリ編集室
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