冷え症の人は、 ほてったり、 のぼせたりしない《ウソなの?ホントなの?》

更新日: 公開日:
165view
記事提供:読むサプリ出版「新よむサプリシリーズ」
シェアする

冷え症の人は、
ほてったり、
のぼせたりしない

前章でも示したが、冷えをどこに感じるかによって異なる。更年期障害などで顔がほてって足が冷えるという「のぼせ冷え」の人は、実際には非常に多く存在する。ほてりやのぼせを意識しない冷え症のほうが少ないくらいであろう。

寒さに強い人
冷え症になりにくい

寒さに耐用する生物学的法則として、「ベルグソンの法則」と「アレンの法則」がある。
ベルグソンの法則は、寒冷地になるほど動物のカラダは大きくなり、球に近づく進化を説いている。これは、カラダが大きく、球形のほうが体表面からの熱の放散が少ないからである。また、アレンの法則は、寒い地方の動物ほどカラダ表面の付属物や突出部が後退するというものである。
たとえばベルグソンの法則で考えてみると、確かに北欧のスウェーデンやノルウェーの人のほうが、南欧のイタリアやスペイン人より太っているように思える。また、アレンの法則では、寒い地方のイヌイットの鼻が低く、顔は平面的で手足も短くずんぐりしているのが納得できるし、インド人の鼻が高く、背が高く細身なのもうなずけるというものだ。
人の寒さへの適応についての有名な研究がある。それはオーストラリア原住民のアボリジニ、アフリカのカラハリ砂漠のブッシュマン、フィンランドのラップ人、カナダのイヌイットなどいわゆる極地方の土着民族を対象にして調べた実験である。
実験では、氷点下の環境で裸で薄い寝袋に入ってもらい、夜8時から朝4時までの8時間にわたって、酸素消費量、直腸温、皮膚温、筋肉の震えが起こるかどうか、よく眠れたかなどを調べた。
この結果、寒冷地に住む民族では足の皮膚温が下がり、直腸温も下がっているにもかかわらず、朝方までふるえが起きず、よく眠ることができた。
一方、対照とした寒冷地に住んでいない民族では、一応睡眠はとれたが、皮膚温は意外と下がらず、熱の放出量が多いため睡眠中に震えを認め、酸素消費量も増加していた。
以上から、寒冷地に強い体質のある民族は、ちょうど熊が冬眠するように低代謝で、効率の良い睡眠をしていたことがわかる。それだけ寒さに鈍感であるため、冷え症にもなりにくいと考えることができるのだ。

脚にぴったりとした
ロングブーツは、
むくみ予防になる

脚に関することで女性が一番悩みやすいのが、むくみについてかもしれない。OLさんを対象として、立ち仕事の多い人とデスクワークの人に分かれてもらい、8時間労働後のむくみを評価する実験を行なった。すると、2つのグループとも同様にむくみが生じ、立ち仕事とデスクワークではむくみに差がないことが判明した。
次に、むくみが生じた後で、10分間ほど散歩をしてもらったところ、両グループとも脚のむくみが消えたのである。
そもそもむくみとは、動脈を中心とする血管から滲みだした体液が静脈やリンパ管に吸収されるまでに、組織内に貯留するものだ。この体液をスムーズに排除するためには、筋肉の動きが必要になってくる。
筋肉が運動すると、ポンプのような役割を果たして組織内の体液が静脈やリンパ管に吸収されやすくなる。冷え症と同様、むくみにも筋肉が大きな役割をしているのだ。
最近は、長距離のフライトや中越大地震などで、エコノミークラス症候群が問題になっている。これも特に下肢を中心とする筋肉の運動不足によってむくみが生じ、肝腎の体液が濃縮してきた結果、血栓などが形成され、肺塞栓が生じやすくなってしまうからである。
脚にぴったりとしたロングブーツで筋肉の動きまで締めつけてしまうと、逆にむくみになりやすいと考えていいだろう。
シェアする
読むサプリ編集室
「新よむサプリシリーズ」は、クイズ形式でのミニ知識<ウソなの?ホントなの?>や、ダイエットの真実を知る<薬膳レシピ>などを提供。根拠にもとづく健康選択ができるよう応援しています。
[記事提供:株式会社読むサプリ出版]