ボケは治らない?原因は?《ウソなの?ホントなの?》Vol.1

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記事提供:読むサプリ出版「新よむサプリシリーズ」
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ボケは病気

「ボケ」ということばは、ふだんの会話の中でもよく使われるが、単に物忘れを指すようなら、それは病気を意味するのではなく、老化が始まった、老化が進んできたという意味で使われることが多い。

しかし、医学的には痴呆の代表的な症状である記憶障害を一般的にボケとも呼んでいるので、正確にはボケは病気の名前ではなく、病気から来る症状・症候のひとつだ。

このボケは脳血管の動脈硬化やアルツハイマー病から起こることが多いので、ボケの症状があらわれると、これらの病気がもとになっていると考えられる。よって、ボケは病気ということになる。
生理的な老化によって「ボケ」たところが出るのは、病気ではない。このことは本文で説明したとおりである。

病的なボケは治らない

現在の医学では、いわゆるボケは残念ながら治らないといってよい。特にこれからも増えると予想されるアルツハイマー病を原因とするボケは徐々に発症し、進行を完全に止めたり、もとに戻したりすることは不可能である。

これといった治療方法はなく、日本では唯一病気の進行を遅らせる効果がある「塩酸ドネペジル(アリセプト)」という抗痴呆薬がよく使用されているが、限界があるのが現状だ。

一方、動脈硬化が原因の脳血管性の軽度のボケ(小さい脳梗塞による軽度の認知障害)なら、血栓の形成を抑制する薬や血圧、高脂血症の薬などを使いながら再発を防ぎつつ、進行を食い止めることはある程度可能だ。

しかし、記銘力の低下や見当識障害などのボケ症状の改善には今のところ有効な薬はない。

足腰が弱るとボケやすくなる

足腰が老化に伴って弱くなるのは自然の摂理である。足腰が弱ることで起こる全身の活動性の低下は、脳の活動の低下をもたらし、結果としてボケへの道を歩むことになる。というのも、脳によってすべての行動・活動はコントロールされており、また、その活動からのフィードバックが脳の活動を左右するからだ。

脳はしばしばコンピュータに例えられる。コンピュータは入力→計算→出力という一連の活動をするが、人間の場合、眼や耳などの五感からの知覚が入力となり、それが計算処理され、足を動かすといった出力へと変換される。さらに、脳がコンピュータより優れている点は、その出力自体がフィードバックとなり、計算・入力に変化を与えるということである。

つまり、足腰が丈夫で活動ができる人は多くのフィードバックにより、よりいっそう脳は活性化され、逆に足腰が弱く活動が制限されると、脳の活性化は低くなる。頭だけ使っていればいいというわけではなく、体も同時に使うことがより効果的なのはこのためだ。

さらに通勤や買い物や散歩のコースを変えることで脳へ入る情報はさらに変化し、その処理のためには脳全体をよりいっそう活性化する必要がある。また、フィードバックも複雑となり、結果としてのボケ予防につながる。つまり、新しい発見や感動、疑問などが、脳にとっていい刺激となるのだ。

 

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読むサプリ編集室
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[記事提供:株式会社読むサプリ出版]