アトピーが消えるVol.1《ウソなの?ホントなの?》

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記事提供:読むサプリ出版「新よむサプリシリーズ」
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大人になるアトピーが治ることもある

アトピー性皮膚炎はさまざまな原因のある疾患である。皮膚角質層のバリア機能の異常によるカサつきや痒みが重要視されているが、年齢とともに皮膚も強くなるため、思春期までにほとんど症状が出なくなる人もたくさんいる。
しかし、成人期まで症状が継続する人もいるし、子供のころはなかったのに大人になってから症状が出てくる場合もあり、アトピー性皮膚炎の経過は人によってさまざまだと言えるだろう。
このように、アトピー性皮膚炎の自然経過は複雑なため、悪化因子も患者さんによって異なってくる。
大切なのは、自分の悪化因子を把握することであり、経過に関していたずらに悲観的なイメージを持たないようにすることだ。患者さんやその家族の方は、「これをして悪くなったらどうしよう」といった「予期不安」を持っていることがあるが、それが逆に症状の悪化を招いてしまうケースもある。
近年では、以前に比べて年齢とともによくなっていく割合が減っているというデータもあるが、実際に快方した人たちが多くいるのも確かなのだ。

 

アトピーは遺伝しない

遺伝学的に結論は出ていないが、遺伝する場合も多いと考えていいだろう。基礎医学の分野における、主にマウスを使った実験で「アトピー遺伝子」を特定しようというような試みは多くの研究グループでなされているが、いまだに「アトピー遺伝子」と呼べるようなものは見つかっていない。だが、遺伝する場合も多いというのが、現在の見解である。
おそらくは、単一遺伝子の異常によるものではないだろうかと推測されている。カサつきやすい肌質や、IgE抗体をつくりやすい体質は、遺伝してもおかしくないし、家族内に同じ症状を持っている人がいる場合(「家族歴」と言う)もよくあるからだ。
ただ、増悪因子が多様であり、心理的な側面も強く、単純なアレルギー病ではないだろうという最近の考え方からは、「アトピー遺伝子」が見つかったとしても、それが遺伝子治療に結びつくような可能性は低いと考えざるをえない。

 

ステロイド剤を塗ると体毛が濃くなったりニキビができたりする

ステロイド剤の副作用の1つとして、外用部位の毛が濃くなるということはある。また、ニキビのできやすい人では、顔や前胸部などに塗ることで、ニキビが悪化することも指摘されている。
いずれにせよ、ステロイド外用は対症療法であり、必要以上に使用しないほうがいいだろう。一方、うまく使えば非常に便利な「道具」でもあるので、担当医師の指導のもとに、適切に使用することが大切だ。

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読むサプリ編集室
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[記事提供:株式会社読むサプリ出版]