うでの皮膚でアレルギーテストをするとどんなアレルギーでもわかる。ウソなの?ホントなの?

公開日:
71view
記事提供:読むサプリ出版「新よむサプリシリーズ」
シェアする

アレルギー性鼻炎、ジンマシンなどⅠ型アレルギーの検査において、皮膚を利用したスクラッチテストでもかなりのことはわかるが、完全とはいえない。抗原になりうる物質の数はあまりに多いし、さらに、抗原に対して作られた抗体(IgE)は血液中に出るので、血液検査も重要だ。
検査では、①IgE抗体の有無と増加やヒスタミン量を測定し、アレルギーかどうか判定する、②アレルギーの場合は、その原因となる抗原(アレルゲン)を特定することにより、病気の種類、程度を調べる。
①の検査には、ヒスタミン遊離試験、好酸球試験、リンパ球芽球化試験、IgE測定があり、②の検査には皮膚アレルギーテスト(スクラッチテスト、プリックテスト)、誘発試験がある。これらを組み合わせてアレルゲンを突き止めていく。
Ⅱ型〜Ⅳ型のアレルギーは各種免疫検査の対象になることが多い。これはそれらの症状が感染症、アレルギー、自己免疫疾患の3つの可能性が疑われるからだ。血液検査を中心に組織検査などさまざまな専門的な検査が必要なのだ。

 

 

湿疹はほとんどがアレルギーである

「ホント」と疑われるほどにアレルギーに悩む人は多い。
湿疹は、外からの刺激に対する皮膚の反応で、かゆみを伴う炎症性の病気である。「湿疹」は一般の用語で、医学的には「皮膚炎」という。軽症から重症まで、さまざまな外観を呈する。代表的なものとして、接触性皮膚炎とアトピー性皮膚炎がある。
接触性皮膚炎の原因は、刺激性とアレルギー性のものに分けられる。刺激性の皮膚炎はいわゆる主婦湿疹(手湿疹)のように、ある程度以上の物理的、あるいは化学的な刺激が加われば、誰にでも起こりうる。アレルギー性の皮膚炎は感作が成立して初めて発症するもので、原因物質がパッチテストなどの検査で証明され、これに触れないようにすれば症状が出ることはないが、職業性のものなどでは治療に難渋することも多い。
アトピー性皮膚炎は全身性で慢性の難治性の皮膚炎で、ダニなど室内粉塵のアレルギーが従来重要視されてきたし、実際血液中のIgEの数値が高い患者さんが多い。しかし近年では、アレルギーだけでは説明がつかないことも多いので、皮膚角質バリア機能異常を基礎に心身症的な側面も含めた多因子的な疾患と考えられるようになってきている。ただ、乳幼児(2歳以下)のアトピー性皮膚炎においては食物アレルギーの関与が重要視されている。

 

急激な
アレルギー
反応が起こり、
死亡することがある

夏にスズメ蜂に刺されて起きることで知られている。抗原に一度さらされて抗体ができた人が、再び同じ抗原に接触した時に起きる急激で全身に起こるアレルギー反応で、「アナフィラキシー・ショック」という。Ⅰ型アレルギーで最も危険な状態である。
このショックは昆虫の刺傷、そばなど特定の食べ物、医薬品などさまざまなアレルゲンで起こる。
症状は、①吐き気が起きたり、②ひどくせき込む、③全身にジンマシンが出る。症状が激しいと、④血圧が低下する、⑤呼吸困難が起きる、⑥意識障害が起きるなどである。手当てが遅れると、命の危険もある。
発症するメカニズムは今までに述べてきたⅠ型のアレルギーと同じである。肥満細胞や好塩基球からヒスタミン、ロイコトリエンといった化学物質が放出されて、血管が拡張し、気道を狭くさせ、血管から体液が漏れはじめ、ジンマシンが全身に広がり、血圧が下がり、ショック状態に陥る。

○食物依存性運動誘発性アナフィラキシー○

特定の食べ物を食べた後に運動をすることで起きる「食物依存性運動誘発性アナフィラキシー」という現象があることがわかったのは近年のことで、まだ新しい概念である。従来のアナフィラキシー・ショックとは、症状は同様であるが、運動が加わらないと発症しない点が異なる。

シェアする
読むサプリ編集室
「新よむサプリシリーズ」は、クイズ形式でのミニ知識<ウソなの?ホントなの?>や、ダイエットの真実を知る<薬膳レシピ>などを提供。根拠にもとづく健康選択ができるよう応援しています。
[記事提供:株式会社読むサプリ出版]